トチノキの実の灰あわせでトチノキの実にあるアク(サポニン)は灰汁に浸すことによって汁の方に溶け出す
という技術により今まで食べれなかった高でんぷん質の食料の獲得に繋がった。
この話を聞いて思いつくのが、
灰といえば薪や炭の元はリグニン質多めの原料から加工したものだろ。
リグニンといえば合成に銅を含む微量要素の金属を利用するだろ。
植物の栄養として利用するこれらの金属は、
もともとは植物体を燃やした時に灰として残ることから灰分(アッシュ)と呼ばれていたので、
囲炉裏に残る灰にも当然リグニン合成に関わった諸々の金属がふんだんに含まれているはずで、
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トチノキの実を灰合わせでアク抜きした時に、
木の実の方に灰が触れるので、
その時にリグニン合成等の生化学の反応に関わった諸々の金属たちが付着するのだろうか?
と思った。
そうなったらすごいことだよね。
By エコ殿様 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
トチノキの実を灰合わせした後に加工して作る栃餅は、
灰汁を完全に抜くことが難しいらしいので灰汁独特の苦味が残るそうだ。
この苦味の中にリグニンの強さに関わる金属が含まれていると想像すると、
たくさんのデンプンと一緒に森の木の強さも一緒に摂取することができる。
ということになるわけで、
森と共に生きるということをより想像しやすくなる。
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