前回のショートは危険の記事の続き。

話の発端はマイクロビットのMicroPythonの仕様に目を通していた時に見かけたプルアップ抵抗について理解したいのがきっかけ。

プルアップ抵抗を理解する為には大電流が流れる状況という事を理解しておく必要があるためにショート(短絡)について触れた。


今回はショートについてもう少し踏み込んでみる。




circuit_example


左側に電圧源(横線が二重線の箇所)と右側に抵抗(四角の箇所)が二つ並列で並んでいる回路があったとする。

細かい数字や計算は置いといて、

circuit_example1

抵抗の大きさに合わせて電流の分流が発生する。

ここで、右側の抵抗の大きさが 0 Ωとして考えてみる。

抵抗が 0 Ωであるので、並列の箇所の右側の抵抗の四角の箇所がなくなる。


電流は流れやすいところを流れるという性質があるので、


circuit_example2

電流は右側のみを流れる事になる。

※計算は省くが、分流の公式に当てはめて計算をすると左側の電流の値が 0 Aになる。


circuit_example4

この回路を俯瞰して見てみると、抵抗がないのでショート(短絡)していると言える。

これから触れるプルアップ抵抗の話題では、注意を向けておかないと今回のような症状に陥るらしい。