コリンは発根に対して有効か?の記事で肥料としてのコリンの施肥について触れた。

次に気になるのはコリンを多く含む有機質肥料はあるか?になるだろう。


それなりに食品加工の残渣があって、コリンの含有量の多い食品といえば、


7479237d759bfde66d00eddb7f6cea44_s


大豆が思い浮かぶ。


PB132417


有機質肥料の大豆粕は大豆から大豆油を採油したものの残渣になる。

大豆油にコリンが含まれていなければ、大豆粕にコリンが大量に残っていることになるわけで、大豆粕までの各段階のコリンの量を調べてみることにする。




はじめに大豆に含まれるコリンの量を調べてみると、乾燥大豆でコリンの量が116mg / 100gという記載を見つけた。

一般的な食品中のコリン含有化合物とベタインの濃度 - Bibgraph(ビブグラフ)| PubMedを日本語で論文検索


続いて、大豆油のコリンの量を調べてみると、0.2mg / 100g という記載を見つけた。

大豆油 - Wikipedia


この内容が正しければ、大豆に含まれるコリンは採油後の大豆粕にほぼ残ることになるわけで、大豆粕はコリンを豊富に含む有機質肥料ということになる。

※上記内容は採油の過程の抽出で用いる溶剤でコリンと反応をしなければという条件で成り立つ

脱脂ダイズとは何だろう?


大豆粕(脱脂ダイズ)にコリンが残っているという仮定で話を進めるとして、次に気になるのは大豆粕の肥効をボカシた時にコリンはどのようになるのだろう?というところか。

酵母由来のサプリでコリンの記載をよく見かけるので、あまり気にしなくて良いかもしれないが。

エビオス錠に含まれる栄養成分 | エビオス錠 | アサヒグループ食品