先週、西日本豪雨という自然災害があり、広島を中心に西日本で多大な被害があった。
今回の豪雨で京都では、福知山や舞鶴といった京都北部でトウガラシのハウスに水が入り込んで浸水したというニュースが流れ、今年の野菜の価格が高騰するのでは?と話題に挙がることが多い。
そんな中、豪雨が止んでから農作物の被害を確認しに行った方から興味深い話を聞いた。
それは、豪雨の前から速効性の酸素供給剤を畝の上にバラマキだろうが出来たところでは、被害の割合が0が一個少なくなる程、トウガラシの被害が少なかったという。
※由良川支流付近で完全に水没した地域は除く
酸素供給剤というのは今まで紹介しているけれども、過酸化石灰というもので、
CaO2 + 2H2O → Ca(OH)2 + H2O2
2H2O2 → O2 + 2H2O
水に溶けると消石灰と過酸化水素になり、消石灰は土壌のpHを調節し、過酸化水素はたくさんの酸素を水に溶かすことになる。
おそらくこれはイメージだけれども、根の位置が完全に水浸しになっても植物によっては水に含まれる酸素を利用でき、酸欠ストレスを少しは軽減する。
水が引いた後は泥が入ったりと土質が激減している中、残った過酸化水素からの酸素がしばらくの間植物を活性化するのだろう。
これから台風等の自然災害が多くなると予想されている。
作物を守る為に速攻で効く酸素供給剤というものを把握しておいた方が良いはず。
追肥型の酸素供給剤