今朝、地方での人材不足が深刻化というニュースを見ながら話したことでも書こうと思う。


テーマは地方で人材確保は難しいと思うことについて。

私は横浜という街で育ち、学生の頃に関西にきて、都市や農村を転々と経験した。


その中で感じたことなのだが、地方で優秀な若者が定着することは難しすぎると感じた。

これは耕作放棄地や新規就農支援にもつながることだから、耕作放棄地問題も人的な根深い問題なのだなと痛感している。

世間の就農支援について思うこと

続・世間の就農支援について思うこと


現に耕作放棄地としきりに訴えている某組織も、都市近郊の放っといてもいいし、不動産転用してしまった方が良いのでは?

というところを細々としか解決していない。




まずね、耕作放棄地問題はメディアでは農家の高齢化によるものと報道しているけど、これは正直がっかりだし、鵜呑みにしている人もどうかと思う。


耕作放棄地の問題は他の産業と同じで、儲からないからこの一点に尽きるわけで、儲かるんだったら後継されるし、そもそも地域の猛者共が土地を集約して手広く商売をする


現に、凄腕農家は口を揃えて、良い土地がないと言う。

(良い土地≒栽培で儲かる土地)


こんなにも耕作放棄地が問題になっているにも関わらず、良い土地がないとはどういうことか?


これから今まで見てきて、個人的に感じたことを書く。


ちなみに耕作放棄地の問題を解消すると謳っているところに土地の相談をしても、収益の出ない土地を紹介されるだけなのでやめておいた方がいい。


耕作放棄地問題を解決するという美談は、よくよく考えてみると根深い社会問題を誰かに押し付けるという無責任行為になるし、そもそも、自身で集約している人は耕作放棄地問題を解決するなんて言わない




まずね、農業というのは作物を栽培することで換金できる商品を作って、その商品をなるべく経費をかけずに売れれば良いという他産業と何ら変わらない商売であるので、品質の良い商品を少ない手間、つまりは経費をなるべくかけずに販売できたら良いということになる。


良い商品を生み出すためには場所と肥料が必要なわけで、商業的な栽培となると堆肥が重要な役割を担う。


堆肥というのは、10aあたり、500kg〜1トンとか入れるもので、これを手で運んでいたら大変な作業となる。


というわけで、


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トラックや運搬車が隣接できたり、肥料を散布する機械が簡単に畑に入れる必要がある。


堆肥を入れたら次は栽培の準備で、


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ぱっとイメージできるのがトラクターが簡単に入れるかどうかだ。


耕作放棄地では、これらの機械が入れないところが多い。


これらの機械が入れないということは、


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収穫するときも軽トラが隣接できないということになる。


コマツナとかだったら軽いけど、ダイコンや芋類をすぐに軽トラに積めないなると、それだけでやばい作業量になるよ。


重機の乗り入れや隣接ができないというだけで、膨大な人件費がかかったり、そもそも重量のある堆肥の利用を諦めたりと、最初から低品質、高い経費といったハンディを背負うことが確定した商売になる。


これを踏まえたうえで、冒頭の地方での人材不足の話でも書いていこうかと思う。