ブログ内検索:とにかく速いブログサイトを目指すカテゴリー : 古典園芸/page-4 北野天満宮、管原氏が愛した梅の花2016-01-27植物の形 古典園芸 先日、自転車で京阪出町柳駅前を通過した時、駅前に北野天満宮の盆梅展の看板があった。そういや、去年、北野天満宮に行って珍しい梅を見つけたな。(行ったのは3月中旬)というわけで、去年、偶然撮影できた梅を載せようかな。北野天満宮はどんな背景かよくわからないけど、とある貴族が関与していて、その貴族が梅を愛したとか何とかで、神社内に梅の木がたくさん植わっているらしい。ウメと言えば、日本で愛されている園芸種の一つで、そりゃもうい 散り方にこそ個性2016-01-05道端 古典園芸 花弁が部分的に白くなるのは如何ですか?ツバキとサザンカ、野生種に近ければ花でも明確な違いがあるけど、上の写真のような八重になると正直お手上げだ。おそらく、目利きとしてレベルが低いのだろうな。そんな中、素晴らしい見分け方を教えてもらった。これはツバキ。下を見ると、こんな感じで花ごと落ちる。首切りのイメージがあって、縁起が悪い様に言われるよね。一方、サザンカは花びら単位で落ちる。 八重咲きは大事な雄蕊を代償として咲き誇る2016-01-03植物の形 古典園芸 ツバキのボタン咲き俗に言う八重咲きですな。花は受粉するためにあるのではないかとツバキは他の植物よりも八重になりやすいらしい。八重咲というのは、上の写真の様な花弁が多くなる変異で、基本的に雄蕊(おしべ)が花弁に変異したものを指す。具体的に見ていくと、このどちらかと言えば花弁が少ない種を見てみると、雄蕊が非常に多く見える。この雄蕊が、こんな感じで、本来雄蕊がある箇所から花弁が発生している。 斑入りと絞り2016-01-02古典園芸 ツバキについていろいろと調べた。花弁が部分的に白くなるのは如何ですか?これがツバキだと仮定して、この写真の様な斑入りの脱色はウィルスに感染された影響らしい。白い斑の箇所は元々は赤い色素があったけど、感染された影響で色素が欠損した。一方、こんな感じで、白い箇所が多くて、模様の様に赤い箇所があるのが絞り(しぼり)といって、先に白い下地ができてから、部分的に赤い色素が発現するらしい。この時、白は遺伝的に劣勢で、赤は優性の遺伝子 花は受粉するためにあるのではないかと2016-01-01植物の形 古典園芸 寒椿(カンツバキ)が咲いていた。花の中に小さな花が咲いている様に見える。ツバキは雄蕊がたくさんあって八重になりやすいというけど、ここまで激しく花弁が発生しているとなると、雄蕊は当然ないだろうし、あったとしてもこれだけ花弁が邪魔をしていたら、受粉なんて絶対できないだろうなと。本末転倒である。何のために花を咲かせているのだろうか? ギザギザは調整され過ぎた結果2015-12-31植物の形 古典園芸 波打ちは調整されなかった結果前回は葉や花弁の波打ちは、縁の過剰伸長を調整する仕組みがうまく働かなかった結果という論文を読んだことがあると記載した。ポインセチアを題材に書いたけど、ポインセチアで上記の機構があるかは知らんけど。で、今回は調整され過ぎた時の話を書く。(写真:BLOOMFIELD ~花屋の日常~:ポインセチアより引用)これまたポインセチアで正しいか知らんけど、オークリーフという葉に切れ込みの多いものがある。切れ込みのことを鋸歯(きょし)と呼ぶけど、 波打ちは調整されなかった結果2015-12-30植物の形 古典園芸 先日のポインセチアの記事のつづき捻じれという綺麗さこんな感じで苞葉が波打って部分的のくぼんだり、盛り上がったりした品種があった。比較してこの品種だと、苞葉は平らになってる。この苞葉を見ると、学生の頃に読んだ論文を思い出す。葉や花弁を形成する時、最初は余分に縁の部分を伸長させておき、開花に近づくにつれて縁の余分な伸長分の細胞を細胞死させて調整する機構があるとおそらく苞葉も同じだと思う。この話で、縁の細胞を細胞死させ 捻じれという綺麗さ2015-12-28植物の形 古典園芸 唐突だが、ポインセチアでこんな感じで苞葉が下を向いている型をバーロック型と呼ぶらしい。と言うことを踏まえた上で本題院生の頃、他の研究室で下記の様な話があった。根というのは、下に向かって伸長している様に見えるけど、実は若干ながら左にねじれながら伸長していく左螺旋であると。この話、店で売られているダイコンの根があったところを見ると、それを感じることができる。…おっと!施肥をミスしたダイコンだとこの規 白い下地に着色していくもの2015-12-27植物の形 古典園芸 ポインセチアが育種の面でアツいと言ってた。それぐらいいろんな品種が出ている。これは他の園芸作物でも良く見る色素周りの変異ですな。傾向を見る限り、白をベースにどれだけ赤い色素を載せるか?赤い色素が少なければピンクっぽくなるし、赤い色素が多ければ真赤になる。他に部分的に脱色することで斑ができる。この手の変異は、前に紹介したチューリップの話とおそらく同様で、部分的に色素が潰れてい ポインセチアはなぜそんなに高い位置で開花する?2015-12-25古典園芸 巷では今日はクリスマスということで、近所でやってたポインセチア展に行ってきた。そうそう、ポインセチアと言えば、かれこれ10年以上前のこと。どこの研究室に配属されるか決まった時、教授に誘われて千葉県に行くことになった。その道中で、ポインセチアという園芸品種はとても興味深いと言ってたのを思い出した。園芸品種のポインセチアは矮化(わいか)という極端に茎を短くした品種で、野生種の形態と大きく異なるものだと言っていた。矮化 - Wikipedia 花弁が部分的に白くなるのは如何ですか?2015-12-24古典園芸 八重咲のツバキで合ってるよね?それかサザンカ?ここら辺はよくわかんないわ。サザンカ、山茶花、咲いた森まぁ、それは今回の本題とは異なっているので、間違っていたとしても良いして、こういう模様を見ると、チューリップの育種(品種改良)の話を思い出す。今回の様な部分的な白い模様は脱色で、この脱色はウィルスに感染した時に発生したと※注 チューリップの話です。ウィルスに感染して脱色した株の子はウィルスに感染していなくても脱色が引き サザンカ、山茶花、咲いた森2015-12-22道端 古典園芸 急に寒くなったな。そんな寒くなった中、近所の森に行く。おや?サザンカの花が咲き始めた。もうサザンカの季節か…サザンカ - Wikipediaしかし、このサザンカ何故こんなにも寒い時期に開花をするのだろう?サザンカはどちらかと言えば低木春とか夏とかだと、背丈の高い木に覆われて目立たなくなるけど、この時期だったら、後ろにいる木の様に落葉するから目立つようになるのかな?だけど、 幽玄の美の伊勢菊2015-11-08植物の形 古典園芸 古典菊シリーズ、最後今までさまざまな菊を記載してきたけど、肝心なものが抜けている。それは、日本の三大珍花として挙げられる伊勢菊一時でも植物の形、変異の勉強をしていた者として、これ以上の興味をそそる形状の菊はない。舌状花の細さ、不安定さ個々の花としての秩序が無い様に見えて、全体として整った外観。当時、育種を始めた人が、今はこの形状になっているというのが想像できただろうか?それを言ったら、 丁子菊という別の道を選んだ菊2015-11-06植物の形 古典園芸 昨年、新宿御苑というところで、丁子菊(ちょうしぎく)という菊を見た。今まで書いてきた菊とは違って、真ん中の部分が目立っている菊だ。この丁子菊、真ん中の部分をまじまじと見てみると、雄蕊、雌蕊だと判断しそうなところが、何となく個々が花のような形状に見えてくる。菊というのは、一つの花に見えるけれども、これは複数の花の集合で、頭状花序(とうじょうかじょ)という集合花である。頭状花序 - Wikipedia真ん 江戸菊は江戸の華2015-11-04植物の形 古典園芸 昨年、新宿御苑というところで、江戸菊という菊を見た。皇室ゆかりの菊花壇展だったんだけど、おそらく今年も開催しているだろう。で、本題の江戸菊というのが、こんな感じの嵯峨菊でいうところの、外側の流星みたいな花弁(?)が太くなり内側に丸まっていく形状の花で菊によくある花の真ん中あたりのエリアは包まれた花弁(?)の中にある。肥後菊は細くしなやかで美しいこの菊でいう、真ん中のふさふさしたとこ 京都の嵯峨菊2015-11-03古典園芸 京都府立植物園で嵯峨菊が展示されていた。嵯峨(さが)というのは、京都右京区、嵐山らへんの地域を指し、嵯峨にある大覚寺というところで栽培されているのが嵯峨菊嵯峨 - Wikipedia花はこんな感じで、花弁らしきもの(?)が細長いのが特徴先日見た肥後菊は細くしなやかで美しい肥後菊と比べて、流星の様な複雑さがある。同じ菊でも、こんなにも違う形状になるのだなと。植物学を専攻していた身として、 肥後菊は細くしなやかで美しい2015-10-29古典園芸 近所の植物園で菊花展があったので行ってきた。菊というものは奥が深いもので、自分の解釈が間違えていなければ、江戸時代に庶民の間で流行った園芸ブームの一つで、その中でも活発だったのが、江戸、伊勢と肥後だと認識している。で、菊というのは上に挙げた江戸、伊勢と肥後の品種があって…なんて前置きはここまでにしておくか!肥後菊が咲き始めていた。肥後六花 - Wikipedia原種に近い菊と比べて花 秋に見る桜2015-10-23古典園芸 秋晴れ、10月下旬でこの木はすでに葉が落ちている。まだ気温も高く、光を遮断するものもなくてもったいないなと思う。何て思っていると…おや?十月桜だった。ジュウガツサクラ - Wikipediaこの桜は4月と10月の二回咲きなんだって。開花って、エネルギーをたくさん使うじゃない!今の時点で葉を落として、しかも落としつつ花を咲かせる。で、そのまま4月まで葉を付けないで、10 下鴨神社にある遅咲きの萩2015-10-10植物の形 古典園芸 下鴨神社の横にある萩のところ。大体咲き終わったと思ったけど、見事に咲き乱れている一株があった。あぁ、この萩は枝の先ら辺だけでなく、枝の中あたりまで花が咲いているのね。と思ったところで、おや?写真真ん中あたりにある枝の花の咲き方だけど、中央の枝に着目して、写真上の方の枝が陰っている箇所から茎に向かって、全く花を咲かせていない。上の枝に覆われているところでは、花が咲いていないということになる。 下鴨神社奥で栽培されている藤袴2015-10-07古典園芸 秋の七草を求めて下鴨神社にやってきました。京阪出町柳駅を降りて、川を渡り北に向かい約5分ぐらい下鴨神社前の糺の森に到着しました。糺の森に入り、参道を直進する。しばらく歩くと鳥居が見えてきました。あと少しです。神社に到着し、更に奥に進むと、ありました!藤袴(フジバカマ)がありました!数年前から絶滅の危機に直面しているフジバカマを保存しようと、京都の至る所でフジバカ カワラナデシコを探せ2015-09-30古典園芸 陽春園さんで売られていた河原撫子(カワラナデシコ)の花の展開がやたらと綺麗だったので写真をパシャりカワラナデシコ - Wikipediaカワラナデシコは秋の七草のひとつなんだけど、そういや野生で生えているのって見たことないんだよね。河原という名前がついているので、おそらく河原にあるんだろうけど、河原って、背丈の高い草だらけで、カワラナデシコは50cmぐらいの背丈で、あの夏の暑い激戦区の中で、カワラナデシコは花を咲かすまで育つことができる 秋の訪れを告げる藤袴2015-09-23古典園芸 ある日、森の中、藤袴(フジバカマ)に出会った。おっと、こりゃテンション上がるぜ。フジバカマといえば、秋の七草のひとつなんだけど、最近、個体数が激減して、準絶滅危惧種として扱われている。フジバカマ - Wikipediaフジバカマはキク科で、香りが良いのか?いろんな昆虫を寄せ付けているし、背丈も高くて丈夫に見えるんだけど、なぜ準絶滅危惧種になるまで追い詰められたのだろうな… 梨木神社の萩まつり2015-09-20古典園芸 梨木神社の萩まつりに行ってきた。ちなみに梨木神社は萩まつりという名前だけあって、境内は萩だらけ。萩と言えば、内に秘めたる萩を愛する心で記載した通り、萩は日本人のマインドだとすると、上京区がよりどころになるかもしれない。しかしだよ、家畜飼料が不作だった時、ここにある萩を刈りとって飼料にしたりしたんかね。それは置いといて、先がこんもり咲く品種であったり、花の色が違っ 内に秘めたる萩を愛する心2015-09-15古典園芸 秋の七草の中でどれが一番好きか?と聞かれたら、間違いなく、萩(ハギ)と答えるだろう。いや、撫子(ナデシコ)や藤袴(フジバカマ)も捨てがたい。…う~ん、数行前に間違いなくというフレーズを使ったのをちょっと後悔。まぁ、どちらにしても、道端を歩いていて、ハギに目が行ってしまう。そんな中、京都の某所で、白花萩(シロバナハギ)があったよ。そういや、何でこんなにもハギが愛されているの← 前のページへ