ゆげ製茶さんの和紅茶の記事の時に立ち寄ったゆげ製茶さんにて美味しいお茶を頂いた。
茶葉自体の質も相当良いものだったのだろうけれども、淹れ方一つでこんなにも変わるのかと感動できる味のお茶であった。
お茶を淹れる際のお湯は、最初に急須ではないところで冷ましてぬるま湯にしてから急須に注ぎ、急須でも普段の体感よりも長い時間待ってから湯呑みに注ぐ。
湯がぬるいということで、相対的に旨味の量が多めで苦味や渋味のバランスが良くなったのだろう。
ここまで美味いお茶を淹れられるのであれば、仕事の打ち合わせでこのお茶を出せるだけで会話が弾むはずだ。
詰まるところ、旨味、苦味や渋味と各々の抽出の条件を把握するということが、人生を豊かにする要因になるはずだとお茶を頂いた時に感じた。
人生を豊かにするものは積極的にならなければつまらないものになってしまうので、茶についてわかっていることを調べることにした。
緑茶の味に影響を与えるものとして大きく分けて3種類あり、お茶の渋味や若干の苦味としてカテキンがあり、旨味としてテアニンというアミノ酸があり、苦味としてカフェインがある。
『お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ』(大森 正司):ブルーバックス 163〜169ページより
カテキンはニセアカシアのアレロパシーの記事で触れた。
カテキンにはいくつかの種類がありそれらをまとめてカテキンと呼ぶがここでは触れない。
お茶にはタンニンが含まれるという話題を度々見聞きするけれども、カテキンは広義の意味でタンニンと言える。
※ここらへんは紅茶の際に重要になってくる。
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テアニンは旨味のアミノ酸であるグルタミン酸の前駆体のアミノ酸で若干の甘味と旨味を呈する。
テアニン経由で合成されるグルタミン酸の先にはGABAがある。
人がテアニンを摂取した際の脳波の測定でリラックスの波が観測されたという研究結果があるらしい。
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カフェインはコーヒー等で頻繁に見聞きするあのカフェインで、覚醒作用があるのでシャキっとしたい時に摂取することが多い。
茶葉の品質はこれらの成分がバランス良く含まれていることが重要らしいが、茶を淹れる際の個々の抽出条件を加味することで自分好みの配分にすることも重要らしい。
この先、各成分の抽出条件は触れないので、お茶を美味しく飲みたいのであれば、『お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ』(大森 正司):ブルーバックスの176ページから読むことをおすすめする。