田からはじめる総合的病害虫管理の記事で記載したような内容に気にし始めてから、昆虫等に意識が向くようになった。
平日の雨の降っていない日は上の写真のシラカシの下を歩いていて、葉の様子をなんとなく見ている。
そんな中でふとちょっと奥にある葉が気になった。
写真で見たら、葉に擬態しているように見えるガがいるけれども、実際に見た時は葉の付き方に違和感がある箇所が目に付いた。
あれ?脱色していない落ち葉が落ちきれていないぞと。
家に帰って図鑑を開いてみたら、どうやらウンモンスズメというスズメガに見える。
チョウやガの翅は鱗粉という粉によって模様が形成されているらしく、粉の振り方によって様々な模様ができ、模様が変わりやすいということを何処かの本で読んだことがある。
粉の振り方が異なるたくさんの個体が誕生して、その中で環境に溶け込めなかったものが捕食されることで、昆虫は哺乳類とは比べ物にならないぐらいはやく形状を変化させるように進化できるそうで、今回見たウンモンスズメも葉に似た感じの模様のものが生き残って子孫を残したのだろう。
シラカシの葉の表面にはクチクラの光沢があるわけで、ウンモンスズメの白色の箇所はクチクラの光沢に合わせたのだろう。
なんてことを考えると面白い。
ちなみにウンモンスズメの幼虫はニレの木の葉らしいが、写真の箇所のシラカシのすぐ隣にニレの木があるので、近くで羽化した個体なのかな?と想像してみる。