甘夏ことカワノナツダイダイまでの記事で、ナツミカンについて触れてきた。
ナツミカンが気になっていた理由の一つに、
日向夏(ヒュウガナツ)という名前に夏が付いたカンキツがあって、これはナツミカンであるのか?が気になっていたことがある。
次になぜ特定のカンキツが気になっているのか?というと、ヒュウガナツは田道間守が常世国から持ち帰ったタチバナの子孫に当たるという記述を見かけた事で、ヒュウガナツの事は押さえておきたいと思った。
橘の起源は沖縄 シークヮーサーと共通の親 沖縄科学技術大学院大など調査:東京新聞 TOKYO Web
というわけで、ヒュウガナツの歴史を調べてみる。
ヒュウガナツを検索をしてみろと、
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原産地は宮崎県で、1820年に宮崎市の真方安太郎の邸内で偶発実生として自生しているのが発見された。(途中省略)ヒュウガナツはユズに由来する在来品種と考えられていたが、タチバナが花粉親であることが遺伝解析で推定されている(種子親は不明)
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ヒュウガナツは何らかの品種の木とタチバナが自然交雑して誕生した品種ということになる。
この内容だとナツミカンことナツダイダイとは関係なさそうだが、江戸時代にナツミカンも漂着したカンキツを育てたとあるので、カンキツの遺伝子解析が進む事で見えてくることがあるかもしれないので、解析が進むことを期待する。
日向夏の日向だけれども、日向は現在の宮崎県と鹿児島県にあった日向国(ひむかのくに、ひゅうがのくに)という地があり、天孫降臨や神武天皇にまつわる神話がある。
神話の地で、これまた神話に登場するタチバナの子孫のヒュウガナツが誕生するのは何とも運命を感じる面白い話だ。
日向という地について調べたら、他にも面白い話がたくさん出てくるかもしれないな。