萩の武士とナツミカンの記事まででナツミカンことナツダイダイについて触れた。
ナツミカンと関連するカンキツとして甘夏があるので、今回は甘夏について触れていく。
甘夏はナツミカンことナツダイダイの枝変わり種で、ナツミカンと比較して減酸が早く酸味が少なく甘みが多いナツミカンを指す。
昭和初期に大分県津久見市の上青江の果樹園の川野豊によって育種された品種であるため、カワノナツダイダイと呼ばれる。
大分といえば、
現時点で明確になっている中央構造線や三波川変成岩帯(緑泥石帯)の左端であるため、甘夏が誕生した津久見市ももしかしたら緑泥石帯?ということが頭に浮かんだので調べることにした。
大分県津久見市の上青江は海から離れた山の中に位置している。
地質を確認してみると、堆積岩や粘性の高い花崗閃緑岩等の火成岩で、緑泥石帯は津久見市の北に位置していた。
上青江の東側に下青江という地域があるが、この場所は石灰岩の採掘で有名であるらしい。
津久見の石灰鉱山|おおいた遺産|大分を彩る120の美しき遺産
どうやら愛媛のカンキツ栽培の記事で触れた西予の秩父帯に位置しているらしいが、上青江の堆積岩に石灰岩が豊富に含まれているのか?
とりあえず今回はここまでにしておこう。