稲作に深刻な被害をもたらす昆虫にカメムシ目の小型の昆虫のヨコバイやウンカがいる。

トビイロウンカという名前をよく聞くはず。

※上の写真はヒメトビウンカ?

ウンカ - Wikipedia


カメムシ目ということで、ヨコバイ等は植物の液汁を吸い、株が弱体化する。

液汁を吸う際に、ウィルスや細菌を媒介して株が病気で弱るということもある。


このヨコバイやウンカだけれども、特にトビイロウンカで非常に厄介な事があるので、今回の記事はその紹介をする。




トビイロウンカは日本の寒さでは越冬できないとされている。



東海大学出版部から出版されている教養のための昆虫学で以前紹介したヨトウと同様、アジア大陸から季節風に乗って日本にやってくるそうだ。

ヨトウは海の向こうからやってくる


厄介のなのはここからで、上記の本ではトビイロウンカが発生する中国では、この昆虫に対する農薬の使用量が年々増加傾向にあるらしく、大陸の方で薬剤抵抗性を獲得してから日本に飛来しているそうだ。

日本側では中国で使用している農薬を避ける必要があるため、農薬の使用量を減らすのであれば、中国での農薬の流行りというものを常に意識する必要が生じる。

逆相関の交差抵抗性


前回のカメムシが殺虫剤の抵抗性を得る仕組みの記事同様、農薬散布を有効にしたい場合は、化学的な知見はもちろんのこと、情勢もしっかりと見る必要があるのだなと農薬を使用するのは難しいものだなと痛感する。

農薬を散布しすぎると、益虫の個体数が減るので、地域全体で共倒れするし、パラダイムシフトが必要な時期が差し迫っているのだろうなと。