ハチミツの美味しさの違いが話題になった。
あるところでとれたハチミツは味が濃厚で美味しいが、別のところでとれたハチミツはそうではない。
ブランディング化等で味の差の理由というのは大切になってくるので、販売する者であれば知っておきたいところだ。
ハチミツの味を左右する要因として一番最初に思いつくのは、
蜜源植物の種類が影響を与えているということ。
例えばの話で蜜源植物がレンゲであれば甘いとか、リンゴであれば心地よい苦味が付加されているとか。
蜜源植物を統一させるために巣箱を大規模ほ場の中心に置いているということであればブランディングは簡単だけれども、冒頭の話題になった方はそういうことをしていない。
だけれども、ハチミツの味は濃厚という場合は地域性といったもっと大きな視点で物事を見なければいけなくなる。
というわけでハチミツの味とは何だろう?ということを調べてみることにした。
榎本俊樹 ハチミツの成分特性 - 化学と教育 67巻 3号(2019年)という読み物に辿り着いた。
ハチミツには水分を除くと、糖類が75~80%,灰分が0.03~0.9%内外である。その他、ハチミツには、ビタミン類、アミノ酸、ポリフェノール、酵素、酵母、花粉粒、ろう質など、多種多様の物質が含まれているそうだ。
糖分が大半を占めるので、味に大きく影響を与えるのは糖でありそうだ。
というわけで上記の読み物から主要構成量含量を引用してみると、
※榎本俊樹 ハチミツの成分特性 - 化学と教育 67巻 3号(2019年) 135ページより引用
糖の量に違いがあることがわかる。
ここでもう一つ糖毎の甘味度というものがあるけれども、長くなるので今回の記事はここまでにしておく。
-続く-