確か上記の本だったと思うけれども、生物の誕生から進化におけるロドプシンの誕生について記載していた。
ロドプシンと言えば、人体では目で何かを見る時に活用しているタンパクだけれども、目を持たないバクテリア(やアーキア)にもロドプシンがあるという記述があった。
細菌内のロドプシンことバクテリオロドプシンというタンパク何に使われているのか?
人体におけるロドプシンはオプシンと呼ばれるタンパクとビタミンAから合成されるレチナールから成り立っているとされる。
雑な解釈だけれども、ロドプシンが受光すると構造の一部がくいっと曲がり、その時の刺激が神経に伝わるというようなイメージだった。
その一部がくいっと曲がる時にレチナールが消費される。
これを踏まえた上で細菌にあるバクテリオロドプシンについて触れてみる。
バクテリオロドプシンというのは、光駆動型プロトンポンプで受光することによって少し形を変え、細胞内から細胞外に水素(プロトン)を輸送する役割がある。
Wikipediaのバクテリオロドプシンから最後の一文を抜粋すると、
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バクテリオロドプシンはその名の示すとおり、人間の視覚に関与するロドプシンと深い関わりがあると言われている。人間の視覚に関与するタンパクが微生物のエナジェティクスに類似していることは進化を考える上でも興味深いタンパクであることは間違いない。
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役割は違えど、ロドプシンと類似していることから、植物の色素と動物の目という一見離れているように見えるもので、動物が植物の色素を活用出来るということが、実は太古の生物が獲得した機能が根っこにあるというように意識すると、何ら不思議には見えなくなってくる。