前回の記事で海苔にはビタミンB12が豊富に含まれていると言われているけれども、海苔の中でも紅藻と緑藻の間でビタミンB12が含まれている量が大きく異なる。
ということを記載した。
ビタミンB12の合成量の要因は共生する微生物に因るらしい。
話は海苔から離れ、ビタミンB12を合成する細菌についてどれ程わかっていることがあるのだろう?という疑問が生じ、早速、Googleの論文検索サービスで検索してみた。
検索の結果、第 9 回 微生物によるビタミン生産 ─ビタミン命名 100 周年─ crobiol. Cult. Coll. Dec. 2013 Microbiol. Cult. Coll. 29(2):91─ 96, 2013に行き着いた。
上記論文の中程に発酵生産プロセスが開発されているビタミンという表があり、ビタミンB12を合成する細菌として、Propionibacterium freudenreichiiとPseudomonas denitrificansが挙がっていた。
順不同で後者に触れると時々話題に挙がる脱窒菌のこと。
前者の細菌を検索してみると、グラム陽性で運動性のない細菌でプロピオニバクテリウム属に属する。
この細菌は土壌から分離されている。
Propionibacterium freudenreichii - Wikipedia
産業では
海外のアニメでよく見る穴あきチーズの穴(チーズの目と呼ぶらしい)が出来る時に働く細菌で、発酵中の乳に含まれる乳酸から酢酸と二酸化炭素が発生し、二酸化炭素の発泡によって出来るらしい。
チーズに含まれるビタミンB12を調べてみると、
海苔程ではないけれども、ビタミンB12が含まれていた。
これが今回紹介した細菌由来であるかは?
ここまでの内容では特定はできないけれども…