昨日、Twitterを開いたら、京都農販(@KyotoNouhan)のアカウントで上記のポストがあった。


この話の背景を記載すると、

年間の収穫目標が高いことにより畑を休ませることができず、


局所的ひび割れ、植物にとって過酷な領域


即効性の肥料で無理やり栽培を余儀なくされていた土壌で、

連作 + 即効性の肥料の無茶な栽培によって、

栽培の難易度が年々上っていた環境である。

劣化した土は水を貯えず


土作りはしていたのだけれども、

極度な連作が祟って思った通りの成果が出ず、


土壌の酸性具合に気を付けろ


通路にスギナが目立っていた。

スギナが目立つということはアルミニウム障害を受けている可能性が非常に高く、

スギナ以外の大半のアルミニウムに弱い植物が生育出来ない環境にあるということになる。


もちろん、ネギもアルミニウムには弱いだろう。

だからこの畑では秀品率が落ちる。


このような背景がある畑において、

栽培に邪魔をしない緑肥であるマルチムギを導入していただいた

というのが一連の流れになる。


で結果は冒頭のツイートになる。




マルチムギという緑肥は高くて30cmぐらいのムギで、

途中で立ち枯れを起こし結実するまでは成長しないらしい。


高くて30cmということは、

関西の高畝での栽培では、



このようにマルチムギが繁茂してもネギの根元ぐらいの高さになるだけで、

栽培を邪魔することはない。


このマルチムギが繁茂している個所をよくよく見てみると、



マルチムギの群生の中にスギナが所々にいる。

ムギ全般に言えるかはわからないけれども、

そういえばムギの中でアルミニウムに強いものがいたな。


コムギの根から分泌される有機酸がアルミニウムとキレート結合してアルミニウムの毒性を抑える

ということを以前紹介した。

酸性土壌で生きる植物たち


もし、マルチムギにも同様のアルミニウム耐性があるのであれば、

マルチムギをコンパニオンプランツとして栽培することで改善される土壌というものはたくさんあるかも。


アルミニウムと有機酸(できれば腐植が良い)がうまく繋がりあえば、

来作以降の栽培は格段に楽になるはずだ。

土壌のアルミニウムが腐植を守る


-続く-


補足

マルチムギを導入したもう一つの理由として、

アザミウマの被害を減らすという研究成果があったということもある。

土着天敵を活用する害虫管理の最新技術 - 農研機構


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