前回の軟腐病対策としての乳酸菌由来の農薬で、

乳酸菌由来の農薬の開発の研究内容に触れた。


作用機構を見ると、

・バクテリオシン

・作物の免疫向上

・病原性微生物との競合

の3種を紹介していたが、


一番目のバクテリオシンは主因ではないと記載されていた。

なぜバクテリオシンが主因ではないのか?

バクテリオシンについて調べてみることにした。


検索の前に少しだけ触れると

バクテリオシンというのは乳酸菌が自身の群に他の菌が侵入してこないようする為の抗菌作用のある物質の総称である。


他の菌が入ってこないということは作用機構の三番目の作用と被るのでは?

と思うだろう。


これを踏まえた上で、検索に引っかかったドキュメントを紹介する。

乳酸菌バクテリオシン -探索から応用まで- 一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会 はっ酵乳、乳酸菌飲料公正取引協議会


上記のドキュメントからバクテリオシンの概要を抜粋してみると、

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乳酸菌は、様々な抗菌物質を生産して競合する微生物の生育抑制をすることで自身の増殖を有利に行っている。乳酸菌が生産する抗菌物質としては、乳酸をはじめとする種々の低分子有機酸が挙げられるが、それ以外にもバクテリオシンと称される抗菌性ペプチドが知られている。

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と記載されている。


バクテリオシンはアミノ酸がいくつか連なったペプチドで、

代謝時に生成された異常アミノ酸を含むものをクラスⅠ、通常のアミノ酸が特異的に結合したものをクラスⅡとする。

ナイシン - Wikipedia


作用に関するところを抜粋してみると、

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乳酸菌バクテリオシンは一般に真菌類やグラム陰性菌には抗菌活性がなく、主に生産菌と近縁なグラム陽性菌に抗菌活性を示す。

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とある。


前回の記事で触れていた病原性微生物である軟腐病菌はグラム陰性細菌に区分されるので、

乳酸菌由来の農薬の作用機構にあるバクテリオシンは主因ではないということになるのか。

グラム陰性の細菌とは?


だから、

乳酸菌由来の農薬を使用する時にグラム陰性細菌に作用するオキソリニック酸水和剤との併用を足していたのか。


読み物

乳酸菌バクテリオシンの探索と利用 - Javanese Journal of Lactic Acid Bacteria