石灰はpHを調整する為に使うもので二種類の石灰の話を記載した。
二つの石灰というのが、
消石灰(水酸化カルシウム)と炭酸石灰(炭酸カルシウム)。
この二つ、一応pHの調整はできるけど、
他に何か違いがあるの?という質問をよく受ける。
ということで、
今回はこの二つの石灰の違いを記載したいと思う。
二つの違いを説明する前に、
石灰がどのように効くかという基本的なところを述べておくと、
石灰は必ず水に溶けなければなりません!
それを踏まえた上で二つの石灰の水での溶け方を見てみると、
消石灰こと、水酸化カルシウム:Ca(OH)2は0.17 g / 100cm3(25℃)で、
炭酸石灰こと、炭酸カルシウム:CaCO3は0.00015 mol/L (25 °C)…
…
molという単位だと分かり難いな…
計算に自信がないけど、0.0015g/100cm3になるかな。
見ての通り、水への溶け易さは水酸化カルシウムの方が遥かに上で、
溶け易さが資材の効果なので、
水酸化カルシウムの方が効きが速いということになる。
そうなったら、
ほとんど水に溶けない炭酸カルシウムを使う必要はないじゃん!
という思うかもしれないけど、
炭酸カルシウムには素晴らしい特徴があり、
それは栽培でも十分に利用できる。
その内容は次回にする