人はフィチン酸をリンの栄養素として利用できるのか?の記事で人がフィチン酸を摂取した場合、リンの栄養ではなく他の用途で使用される可能性があることを記載した。
この内容から次に気になることとして、人はどのようなリンの形状を摂取して利用しているのか?ということだ。
フィチン酸以外の有機態リン酸を思い浮かべてみると、骨の主成分であるリン酸カルシウム、リン脂質は核酸辺りだろうか。
この先は内蔵でのリンの吸収の話になるので別の話題に移る。
栄養関係で印象に残っている話として、人体においてリンの過剰摂取がカルシウム不足を誘発するという内容がある。
昨今の食料事情に拠ると、添加物としてリン酸塩があり、リン酸塩は吸収しやすい形状であるらしく、加工食品に含まれている事が多いそうで、加工食品を頻繁に摂取すると、リン酸過剰でカルシウム不足の心配が生じる。
ここでいうリン酸塩というのが一体何なのか?が気になったので調べてみることにする。
リン酸塩で検索をしてみたら、リン酸塩製剤 | 製品紹介 | エフシー化学株式会社 大阪から食品添加物で食生活を豊かにのページにたどり着き、リン酸塩にはメタリン酸ナトリウムとリン酸二水素ナトリウムが記載されていた。
メタリン酸ナトリウムは(NaPO3)nで表記される構造で、リン酸二水素ナトリウムはNaHPO4で表記される。
食品のpHを下げるpH調整剤や金属イオンを抑える時に用いられるそうだ。
前者はよくわからないが、後者は人において吸収しやすい形状であることは間違いなさそうで、pH調整剤は様々な加工食品に含まれているらしいので、リンの過剰摂取になることも納得できる。