前回、ブロッコリに含まれる栄養を調べてみたところ、
ビタミンKというものが豊富に含まれるという文章を見かけた。
ビタミンKを調べてみたら、
どうやらこれは光合成が行われる光化学系Ⅰ内の電子の運搬を担うキノンの一種であった。
光合成時の電子の運搬に関わる物質が、
人体ではどのように作用しているのか?
今回はそれを見ていこう。
ビタミンKは体内で消化されるとある酵素の補酵素となる。
この酵素はGlaタンパク質と呼ばれるタンパク質を変化させ、
カルシウムとキレートできる機能を獲得させる。
カルシウムとキレートできるというと私の勝手なイメージではあるが、
液体状のものが固形化するという作用がある。
ビタミンKの役割を見ると、血液凝固を頻繁に見かけるので、
おそらくこれはビタミンKが関与する酵素によって何らかのタンパクがカルシウムとのキレートの形質を獲得したからだと言える。
植物では電子伝達体として働くのに、
人体では血液凝固の関与しているのを見ると、
合成した生物と摂取した生物でこんなにも使い方が変わるのだなと。