どこで聞いたか覚えてないが、植物名で三文字で優しい音の名前は人にとって何らかの形で有益であるという話がある。
前回触れた薊(アザミ)も途中に濁音の文字があるけれども、聞き心地が良い名前だ。
アザミの群生が一気に開花したら、その風景は圧巻だろう。
だけどこのアザミ、近づいてみたら体感できるけれども、葉がトゲトゲしていて痛い。
野を歩いていて、痛い思いをして嫌だというイメージも多いはず。
そんな痛みを与える草にも関わらず、アザミという優しい名前が付いたのには意味があるはず。
ということで調べてみた。
※ちなみに冒頭の写真の植物はおそらくノアザミだろうということで話を進める
地人書館の新訂図解植物観察事典の24ページのアザミ(キク科)を読んでみると、
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食用になるものは少ないが、(途中省略)ノアザミの根は煮物、漬け物、きんぴらにされる。ことに秋が最もおいしい。
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と記載されていた。
合わせて、アーティチョークのことも触れていた。
他に興味深いこととして、
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種類が非常に多く、現在、分化の途上にある若いグループである
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と記載されていた。
そういえば、以前長野の大鹿村を訪れた時、
やたらと大きくて見慣れないアザミがあるなと思って撮影したものがあるけれども、
この花を見ていたらアザミは分化の途上ということがしっくりとくる。