鉄の炭素量とは何か?の記事を作成している時に気になったことがある。
古墳時代以前の人々はどのようにして鉄鉱石と他の石を見分けていたのだろうか?と。
以前、少年ジャンプで掲載をしていたDr. Stone(ドクターストーン)という漫画で、主人公たちは天然磁石を持って川に砂鉄を探しに行くシーンがあった事を思い出し、
早速、小学生の息子らと磁石を持って近所の公園の砂場で砂鉄探してをしてみた。
※上の写真はイメージ
磁石を砂場に近づけてみると、細かい石の破片が時々くっつき砂鉄を見つける事が出来はしたが、砂鉄にそっくりな石がたくさんあり、磁石がなければ鉄鉱石を探すのは難しいという感想になった。
古墳時代以前の人らはどのようにして鉄を探したのだろう?
考えられる事は二つ。
・天然磁石を発見した後に鉄鉱石を探した
・金気(かなけ)の多い川付近の黒っぽい石を片っ端から持ち帰った
※金気の多い川というのはヤマタノオロチ退治と赤い川等の記事でみた赤く濁った川のこと
後者の赤い川 = 鉄分多めというのもおそらく前者の天然磁石がなければそこに鉄が多いということはわからないわけで、天然磁石の発見が有力だろう。
Archaeodontosaurus - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
天然の磁石といえば、真っ先に思いつくのが磁鉄鉱だろう。
磁鉄鉱はマグマが固まって石となった後に落雷を経験すると天然の磁石になることがあるそうだ。
弥生時代で鉄器の製造をしていた集落の近くで磁鉄鉱を採掘出来る場所があれば、比較的簡単に鉄鉱石を入手出来ることになるけれども、今注目している徳島県の遺跡付近に磁鉄鉱が採掘出来る場所はあったのかな?