前回、枝が腐植になるか?という問に対して、土壌の有機物蓄積モデルが粘土のアルミニウムとリグニンが分解されたもの、もしくはケイ素を含んだ植物の死骸と結合したものが考えられていると記載した。
つまりは厳密にはわかっていないけど、冒頭の問に答えるならば、ほぼ確実に枝も腐植になるだろうという。
おいおい、腐植はフミン酸のことだろう?
それが一般定説だろ?
という意見が挙がるかもしれない。
というわけでフミン酸のことを調べてみる。
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フミン酸とは、植物などが微生物による分解を経て形成された最終生成物であるフミン質(腐植物質)のうち、酸性の無定形高分子有機物。
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※フミン酸 - Wikipediaより抜粋
だそうだ。
同じことを言ってるね。
というわけで、良い土とは植物性の有機物(腐植)が粘土のアルミニウムと結合したものと断言しても良いだろう。
でだ、最終産物であるフミン酸、つまりは植物の難分解性の要素がほぼなくなっている有機物と言えるわけで、難分解性の要素がなくなっているということは、
良い土を構成する有機物は速攻で微生物に分解されてしまうのではないのか?
という疑問が生じる。
特に有機物由来のCECなんて、微生物どころか様々な生物が超欲しがる有機酸なわけでしょ。
これに対しての一つの説が、土壌のアルミニウムに結合した有機物は分解されにくくなるというもの
前回の土壌の有機物の蓄積モデルそのものですな。
ということはだよ。
お互いの鉱物同士の引き付き合う力が弱い土壌では、植物性の有機物がいくら投入されたとしても腐植が形成されないということになるよね。
※腐植自体は形成されるけど、即効で分解される
ということは、二次鉱物(粘土)のポテンシャルを期待できない土壌では、二次鉱物(粘土)を投入する必要があるということだよね。
石英をたくさん含む土壌では栽培は半端無く大変なんだろうな。
※石英はアルミニウムを持っていない
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