前回のあらすじ
渓流沿いを歩いていたら見知らぬ植物と出会った。
帰ってから図鑑で調べてもわからない。
翌日、
成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑
わかりやすい図鑑と出会って、
出会った植物がなんであるか速攻でわかった。
私は図鑑も辞書も作成したことがないのではっきりと言い切ることができないが、
サイトを運営していて情報がある程度集まると検索性というものを意識する。
おそらく図鑑や辞書というのは探したい情報へ簡単によりはやく到達できるように様々な工夫が研究されているはずだ。
自然観察系のものであれば更に意識しているだろう。
図鑑を使うためにかなりの知識がいるもので、
植物探索であればそのために形態学があると思えるくらいだ。
探すためのヒントが欲しい。
図鑑というものはページ数が許す限りあらゆるヒントを載せている。
この図鑑だけど、
基本的には何月で咲くか?を重きにおいていて、
花だけの一覧ページがある。
しかしだよ、
図鑑を調べたいタイミングって必ず花が咲いている状態というわけではなく、
この構造が一体何を意味しているのだろうか?
といった興味の時も多い。
栽培をしている方だと、葉だけで判定したいこともあるだろう。
この図鑑は
形態学的な視点での葉や花の構造、
更には、
タネがどういう仕組みで散布されるか?という視点でも記載されている。
…
おや?
水滴散布のところに
この形のものがあったぞ。
ユキノシタ科のネコノメソウというらしい。
というわけでネコノメソウのページを調べてみると、
これとはあまり似ていない写真だったけど、
これについての詳細が記載されていたので、
おそらくネコノメソウ付近の植物で良いはずだ。
各植物の詳細が記載されているのが良いところで、
注意深く探した時に目に入ってくる情報は頭に残りやすく、
形態学的な知識を得て次回探す時のヒントとなる。
更に調べるためにWikipediaでネコノメソウを調べてみると、
日本には多くの種があり、更に種内の変異も多く、同定は難しい場合がある。
と記載されていた。
水滴散布して、変異が多いということがわかっただけでも儲けもの。
ユキノシタ科の植物を意識する機会を得ることができた。