同じ食材でも摂取する時間帯によって振る舞いが変わるの記事で、朝食ではタンパク質が不足する傾向があり、その不足が日中に影響を与える可能性があるという内容を記載した。

この内容を読んだ時に、タンパクって体(特に筋肉)を構成する要素であって、睡眠時の筋組織の修復で大事だから、夕食の際にタンパク多めの方が有効ではないか?と個人的に思ったのだけれども、実際のところはそうではなさそうだ。


それではタンパクは一体何に使われているのだろうか?

この内容がしっくりきそうな話があるので、今回はその内容を紹介する。




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朝食で糖質のご飯を食べたとする。

ご飯は炭水化物でエネルギーを引き出しやすい食材として有名である。


ご飯を摂取すると炭水化物が利用しやすい単糖まで小さくなり、各組織に運搬されて利用される。

この時、糖は能動的に各組織に運搬されるのだろうか?


糖の各組織への運搬には糖を運搬する機能を持つタンパク(Glut4)が関与する。

GLUT4 - Wikipedia


このタンパクは運動後に筋細胞膜で発現が活発化するそうだ。

このタンパクはあくまで一例だけれども、活動時間帯に生じ得る様々な生理活動にタンパクが関与することになるため、朝食時のタンパク不足は日中の活動においてよろしくない影響を与えることになる。


ただ、この話だけれども、朝食で摂取したタンパク(代謝されアミノ酸)は摂取後どれくらいの時間で利用可能になるのか?

GLUT4等のタンパクに合成に要する時間はどれ程なのか?

といった知見がないと朝食でタンパクをしっかり摂取する必要があると判断することは難しい。