最近、菌について調べることが多くなったら、
公園にある木を見ると、
幹表面にいる地衣類やコケに注意が向いてしまう。
木の幹という過酷な環境において、
先に地衣類が定着して有機物を貯め、
その後にコケが定着したのだろう。
地衣類たちが定着した幹表面は、
いずれは剥がれ落ち、
木の根元に落ちていく。
落ちた幹表面で
落ちた向きによって地衣類が定着し続けたり、
離れたりと様々な幹表皮が根元には転がっていて、
地衣類やコケが居たところはどれも黒ずんでいた。
幹表皮の内部に定着していた生き物たちの生み出した有機物が入り込んだのだろう。
倒木がキノコによって分解されて土へと還るだけでなく、
木の新陳代謝と地衣類によっても土が出来るのだろうなと、
根元に落ちた幹表皮の断面を見て思った。
関連記事