ツルムラサキのネバネバ成分は何のためにある?までの記事で水溶性食物繊維であるペクチンを調べ、それが多く含まれている作物としてツルムラサキを挙げた。
なぜ、ツルムラサキの葉にはペクチンを多く含むのか?
ヒントになりそうなものを探していたら、吉村泰幸著 日本国内に分布する CAM 植物及びその生育環境 - 日作紀(Jpn. J. Crop Sci.)90(3):277―299(2021)にたどり着いた。
年々進む温暖化対策として、CAM型植物の栽培が注目されているらしく、ツルムラサキが条件的CAMとして挙がっていた。
CAM(回路)といえば、スベリヒユの時に触れた暑いところで生息する植物の光合成の方法で、光合成のうち、夜間に行うことができる暗反応を夜間に行う方法を指す。
昼間に水からたくさん電子を取っておいて、夜間にその電子を使って糖の合成を行う。
ツルムラサキの条件的CAMが一体何なのか?はわからないけれども、CAMを意識すればペクチンが見えてくるかもしれない。