水位センサーからどのようなデータが得られるか?の記事で、水位センサーにはレベルスイッチと液面計があることを触れた。
冒頭の写真のセンサーは連続する値をAD変換器を介して値を取得したので、後者の液面計に当たると判断した。
前回参考にしたサイト(レベルスイッチ・液面計とは? │ 液面計・レベルスイッチ・レベルセンサの山本電機工業)を再び見ることにして、液面計には超音波式、圧力式、ガイドレーダ式と静電容量式が記載されていて、
静電容量式の
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測定物の持っている固有の誘電率と空気の誘電率との差を検知・計測して検出・計測信号を出力
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が近そうだったので、静電容量式だと仮定して話を進める。
高校物理から触れていない身として、誘電率とは何ぞや?というレベルで、説明が何を意味しているのか?がわからない。
Wikipediaの説明では難しいので、誘電率 ■わかりやすい高校物理の部屋■と誘電分極 ■わかりやすい高校物理の部屋■の説明を拝借すると、誘電率は極板間に詰められた媒質の誘電分極のしやすさを表し、誘電分極を起こす物質を誘電体といい、不導体=絶縁体≒誘電体となるらしい。
※絶縁体と誘導体の間が≒(ほぼ等しい)であることに注意
不導体は電気を(あまり)通さない物質を指し、ゴム、空気や純水がある。
水道水は塩素消毒の影響で次亜塩素酸が存在して電気を通す(導体)。
立川眞理子 塩素一その殺菌力と浄水処理 - 化学と教育 55巻 9号 2007
もし、使用しているセンサーが静電容量式で正しかったとして、水位を測定したい対象が純水だったとしたら、センサーから得られる値は常に小さくなり、対象が不純物が大量に溶けている溶液であれば、水位が低かったとしても得られる値は常に大きくなる。
測定中に塩を溶かしてセンサーからの値が大きくなれば、静電容量式ということになるのかな?
このセンサーを見る限り、水と空気の測定を分けているように見えないので、他の測定方法を用いている可能性が高そうだけれども。