知人から沖縄の土で土壌改良を行うにはどうすれば良いか?という主旨の連絡がきた。
沖縄といえば真っ先に思い付くのが
琉球石灰岩とその風化土壌だろうか。
琉球石灰岩はサンゴが堆積した堆積岩であり、石灰(カルシウム)を豊富に含んでいる。
石灰岩由来の土といえば、
石灰性暗赤色土と呼ばれる土質で、石灰分が多い赤い土というのが特徴だ。
冒頭の写真でも土の色が赤っぽいので、石灰岩由来の土ではないか?と予想している。
ただ、沖縄の気候区分が亜熱帯気候に分類される地域であったはずなので、熱帯、亜熱帯特有の有機質の分解が速く、土には有機質が殆どない。
更に多雨であり、土粒子に有機質の保護が無く土壌粒子の風化が早いという特性があることを忘れてはならないので、暗赤色土であり続ける期間は短いと予想される。
風化が早いので、堆積岩中に有機物と強く結合する2:1型粘土鉱物があったとしても、有機物に守られる事なく結合が弱い1:1型粘土鉱物に変性してしまうわけで、有機物の急激な分解を抑える事ができない。
今回の内容を踏まえた上で、沖縄の土を更に整理していくことにする。
- 続く -