稲作の中干しという管理技術の歴史は浅いの記事の続き。

前回の記事で、

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水田には優れた有機物の蓄積能があり、イネの蒸散による周辺の気候を穏やかにする特性がある中で、灌水と乾土を繰り返すのは、水田のもつ優れた機能を無くしてしまう可能性すらある。

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という内容を記載した。


今後の稲作で一番懸念していることが、年々増加する猛暑日の回数で、イネが猛暑日の高温状態に置かれると、光合成に関するタンパクや花粉の失活が生じる。

どちらも一度失活したら元には戻せないはず。

猛暑日が多い中で中干しの意義を再検討する



今年はまだ、地力が低下した田で中干しを行っても、葉の色の落ち方は許容範囲内だけれども、あと数年で許容できない程の色落ちが生じる可能性が高い。


猛暑日が続く期間に地域全体で中干しをせずに、イネの葉を常に冷やした状態であれば、田と葉から常に発生している蒸散で体感の気温は低下するので、タンパクの失活を防ぐことが可能になる。

タンパクの失活を予防すれば、光合成量が増え、病気に対する耐性が増し、農薬の使用量の削減に繋がる。


体感温度が下がれば、周辺の住環境のエアコンの稼働状況も変わるので、エアコンによる温度上昇も緩やかになる。


田からはじめる総合的病害虫管理の内容に合わせ、地域全体での中干しなしの技術の確立は昨今の社会情勢から急務だと考えている。

感と経験とか言いながら、歴史の浅い技術のままで栽培して良い状況ではない。

何故日本では有機農業は広まらないのか?という質問があった


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