F1種子と雑種強勢までで、F1種子というのが、統計的な手法を用いて品質をコントロールした産物であって、遺伝子組み換え(バイオテクノロジー)といった手法を用いずに行うことが可能という内容を記載した。
バイオテクノロジーを使用せずにF1種子を生み出しているわけで、根性を出せば、F1種子から同じ様なクオリティの子孫を得ることが可能だけど、それは相当難しい話である。
それ以外でも、種採り自体がそもそも採算に合わないという話があるわけで、今回はその話でも書こうかと思います。
例えば、アブラナ科系の作物の種採りを行いたいとする。
※実際のアブラナ科の種採りは防虫ネットを使うことが多いので、この写真はあくまでイメージです
種採り用の株は畑の一角にでも用意しておく?
それとも栽培の畝から選抜して残す?
どちらにしても畑の一部を占拠してしまう。
この占拠というのが厄介で、占拠していなければ、
全体に一気に堆肥をまいてしまい、一気に耕してそれから畑を休ませれば、次作以降秀品率は格段に向上する。
畑を休ませてから堆肥をまいて耕すだとこれほどのパフォーマンスは発揮しないけど、その話は過去記事にまかせておく。
そもそも論で、
畑の一角に株が残っていると、
この手の機械をダイナミックに動かすことが出来ず、慎重になる分だけ作業時間≒人件費がかかってしまう。
つまりは、種採りという行為が秀品率を下げることに間接的につながり、秀品率が下がることによって利益率が下がる。
利益率が下がると、種代にかかる経費が大きく見える様になり、更に種採りをしようと思えてくる。
より美味しい野菜を市場に出していきたいという気持ちがあるならば、F1種子に限らず、種を購入するという選択肢はアリだと思います。