疲労回復でBCAAの摂取が挙がる理由を知りたいの記事の続き。

スポーツ用の食品を見るとBCAAという表記をよく見かけ、BCAAに分類されるアミノ酸は筋疲労の軽減に有効であるという記述をよく見かける。


筋疲労や運動後に筋肉の増強に関する説明にmTOR(エムトアやエムトーと読むらしい)に関する記述もよく見かける。

運動に関係なく、筋タンパクは常に合成と分解を繰り返していて、そこに関与するものの一つとしてmTORがある。

mTOR - Wikipedia


越智ありさ等 特集:アミノ酸機能のニューパラダイム 廃用性筋萎縮とアミノ酸 生化学 第86巻 第3号 377-371(2014)に成長ホルモンや運動刺激に反応して、様々なシグナルが発生してmTORが刺激され、筋タンパク質の合成が誘導される経路の説明が記載されている。


興味深いことにマウスでロイシンやイソロイシンを与えると上記の経路の途中に割り込み、筋タンパクの合成が開始しているということが記載されていた。


この効果はロイシンの方が高い効果を示していたそうだ。

ロイシンはタンパク合成の材料以外に役割があって、アミノ酸の生化学の深さを改めて感じた。

タンパクを形成するペプチド結合