筋タンパク合成でのロイシンの役割までの記事で運動後の疲労回復と筋タンパク合成において、BCAAこと分枝鎖アミノ酸(特にロイシン)が重要であることがわかった。
当然のことだけれども、筋タンパクの合成にはBCAAだけでなく、タンパクの材料になるアミノ酸群が潤沢にあることも重要であるわけで、BCAAと一緒にアミノ酸(タンパクの形状で良い)も合わせて摂取する必要がある。
運動後によく見かける行為としてプロテインがあるけれども、このプロテインは何なのか?を整理しておくと、
・ホエイプロテイン
・カゼインプロテイン
・ソイプロテイン
が市場でよく見かけるプロテインであるらしい。
しっかりわかる!プロテインのこと - 森永製菓株式会社 - おいしく、たのしく、すこやかに
ホエイというのは、
チーズ作りの際に牛乳を圧縮?させた時の上澄みのことで、以前は廃棄されていたらしいが、有用性が認められ利用されるようになった。
水に溶けやすく、プロテインとして摂取した場合の吸収が早いことが魅力的であり、運動後の摂取が推奨されている。
ただ、チーズの素晴らしさは乳糖を気にせず栄養を確保できることで触れた通り、チーズ作りの際に乳糖の大半がホエイに残り、乳糖の摂取の影響が心配するところ。
カゼインプロテインは牛乳から脂肪分とホエイを除いた不溶性固形成分を指し、不溶性であるがためにプロテインとしての摂取をした際の吸収はゆっくりになっている。
就寝前の摂取が推奨されている。
カゼインは人類の進化論上、興味深い話があり、運動に関係なく摂取した方が良さそうなものであるが、今回は触れずに詳細を記載した記事のリンクのみを記載しておく。
ソイプロテインはその名の通り、ソイ(ダイズ)由来のプロテインになっている。
ソイプロテインはダイズから油脂を除いた後のダイズ粕を指す。
プロテインとしての摂取の吸収はゆっくりであって、朝食に摂取することが推奨されている。
ソイプロテインをネットサーフィンで色々と読んでみると、ダイズイソフラボンの影響も記載されている。
大豆食品・イソフラボン摂取と前立腺がん死亡との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト
今後の社会情勢を加味すると、プロテインはおそらくソイプロテイン一択になるような気がしていて、ソイプロテインが他のプロテインの役割を担うような工夫が必要になってくるはず。
ふとこの時にダイズ栽培における栄養価の変化について気になったが、長くなるので次回に記載することにする。
- 続く -
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