最近ニュースで見かける肥料成分の偽装だけど、

あの偽装により、認証取り消しを受けた方もいて、残念な気持ちでなりません。


認証取り消しも大きい話ですが、

それ以上に大きな話として、

偽装している成分の残留性が強いことが全然出てこない

というのはかなりの問題だと思います。


一体何の話をしているのか?ということをまとめると、

肥料メーカーが成分偽装 JA全農が回収始める NHKニュースの内容で、

JA全農=全国農業協同組合連合会は、秋田市の肥料メーカーが有機質の原料の割合を偽って製造した肥料を東日本の11の県の農家に供給していたことが分かったとして、回収を始めました。

とのことですが、


安全性に問題はないとしていますが、この肥料を使った野菜やコメなどは「有機農産物」などに該当しない可能性があることから農家や消費者に影響が広がりそうです。

と注釈があります。


おいおいちょっと待てよと。


今回の問題は、

有機質肥料の皮粉の代わりに硫酸アンモニウム(硫安)を使ったとのことじゃないですか!


悪いけど、

凄腕の肥料屋や栽培の指導者なら間違っても問題ないとは言わんよ。


代替肥料が強い酸性肥料じゃないか!




皮粉というのが、



革製の製品を作る際に発生する産廃で、動物性の有機物としてあつかわれており、

N:P:K = 12:0:0

と窒素分多めの肥料として扱われる。


一方硫安というのが、

水溶性の即効性の窒素肥料として有名で、

いろんな混合肥料の成分として使われている。


で、構成要素は

N:P:K = 21:0:0

と皮粉よりも窒素分多めで、


肥料計算だけを見れば、皮粉の代わりに硫安を2/3程度使えば問題ないんじゃね?

って話になると思うというか、

今回の問題でもそうなってた。


おいおい、


皮粉は動物性タンパク質、

硫安は硫酸塩


全くの別物じゃないかよ!


下記の記事の話に繋がってくるけど、

NPKを見るときは、どんな形の窒素かを想像する


有機質肥料で継続的に土を良くしようと思って使っていたのに、

実は残留性が強く、知らぬ知らぬの内に鉱物を壊していたよ

ということが普通に発生し、

速さの代償


鉱物を破壊していたが故に作物がストレスフルになり、

その状態に陥ることで年々農薬の使用量が上がり、

経済的に且つ生鮮としてのイメージも下がることに繋がる。


農薬の中には使用量が多くなると人体に影響を与えるものもあるので、

安全面で問題なしとは間違っても公表できるわけないだろうと。


硫安の速さの代償として土壌を傷つけることは前々から知られており、

その背景ゆえにいろんな肥料が開発されてきた経緯があるにも関わらずだ。

即効性の窒素分として尿素を選択する意義