花とミツバチの共進化と報酬の記事の続き
前の記事では花は昆虫の為に花蜜を用意する。蜜を吸いにきた昆虫に花粉を運んでもらう為で、蜜が多すぎると昆虫は満たされて他の花には向かってくれず、少なすぎるとそもそも蜜を吸いにきてくれない。
だから、植物は進化の過程のバイアスで絶妙な花蜜を生産するものが残ったはずだ。
ここで再び、
丸善出版株式会社 Jurgen Tautz著 ミツバチの世界 個を超えた驚きの行動を解くに記載されていた内容を紹介する。
ハチの興味深い行動として、巡回の最初にとある花に行ったら、後は同じような花を周り続けるという特徴があるとのこと。
これはハチの思考?を最適化して少ない労力で多くの花を周る工夫であるらしい。
余計なことを考えると良いものが作れないクリエイタと似ている。
もう一つは、ミツバチは様々な色や形の花に花蜜があることを学習していく特徴があり、
学習前は青や黄色の花に向かうらしい。
ミツバチは赤色の花を認識出来ず黒っぽい花に見えてしまうということも大事な要素になりそうだ。
この内容を読んだ時にふと頭に浮かんだことがある。
アブラナ科の花には単糖が多いの記事でアブラナ科にはブドウ糖が多いという内容があった。
所謂産地と呼ばれる農業圏ではアブラナ科の黄色い花が咲き乱れることが多い。
未学習のミツバチは黄色い花に寄り付きやすい。
ブドウ糖は甘味度が低い。
ミツバチは黄色い花の花蜜で満たされ続ける。
ミツバチにまつわる様々な問題が何となく見えてきた感がある。