葉がうっすらピンクのキャベツに遭遇。
慣習的な判断だと寒さの障害で葉にアントシアニンが蓄積した。
ということが多い。
周辺のキャベツは一律一緒の条件で寒さにあたるはずだけど、アントシアニンが蓄積しているのは、どちらかというとこじんまりとしたキャベツに多い。
最近、連日アントシアニンの蓄積について記載したけれども、アントシアニンの蓄積は明反応 > 暗反応の状態になった時に生じるもの。
どちらかというとこじんまりとしたキャベツの方が寒さの障害を受けているとすると、こじんまりなのは光合成の生産量が少ないからであって、絶好調なキャベツ程、アントシアニンの蓄積が多くても良いはず。
だけれども、こじんまりとしたものの方がアントシアニンの蓄積が多いとするならば、明反応 > 暗反応の関係性の中に、暗反応を積極的に行えなかった要因がある。
という考え方が必要になる。
ここでいう暗反応が積極的に行えなかった。
つまりは明反応で電子は取り出したけれども、何らかの要因で二酸化炭素に電子をつけて糖へと合成できなかった。
ということになるわけだけれども、勢いのあるキャベツというのは、明反応ももちろん活発だけれども、寒さの中であっても暗反応を活発である。
という考え方をする必要がある。
光合成は日光量と気温が重要な要因となるけれども、気温が低くても活発に暗反応を行えるということはどういうことだろうか?
葉を厚くして、葉内の水を凍りにくくさせつつ、厚みによって葉のキワキワが保温効果によって、内部の生理活動は比較的活性が落ちにくいようにする?
こういうちょっとしたことの積み重ねが、キャベツの秀品率向上という形で返ってくるはず。