※摂津峡の北側にある白滝
大阪府高槻市にある摂津峡の南側を更に少し歩いたところに
美人湯 祥風苑という天然温泉がある。
1999年にアルカリ性純重曹泉が自噴したそうだ。
重曹の含有量が温泉法で定める濃度の倍以上あるとのことで、
ヌルっとした感じの温泉となっている。
温泉と言えば断層。
高槻といえば有馬-高槻断層帯に位置している。
自噴した年から、
1990年代の大地震の影響があるのかな?と調べてみても見つからず。
とりあえず話を先に進めると、
祥風苑の食事処である花の里に興味深い料理がある。
鳥取県産大山鶏を重曹泉を活用して揚げた唐揚げがあり、
この唐揚げが日本唐揚協会からあげグランプリしょうゆダレ部門で金賞を受賞したものであるそうだ。
しっかりとした食感があるのに、中は柔らかと美味しい唐揚げを食することができる。
温泉の水で調理したものといえば、
下呂の炭酸冷泉の豚まんと
有馬温泉の炭酸せんべいがあった。
今まで見てきたものは炭酸の発泡の方が重要な要素だったけれども、
ここの唐揚げは高pHの水質によって肉のタンパク質を変性させたことが重要なのだろう。
今回の記事で何が言いたいかというと、
地域の名物からも土地を理解するヒントがあるのでないか?
と思ったわけです。
追記
食事処に飲泉用温泉水がある。
ここの温泉の水質が胃腸薬の成分と似ているらしく、
内臓の調子を整えてくれるそうだ。
この水質も唐揚げの食感を向上する要因に一役買っているのではないだろうか?
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