大阪府高槻市の摂津峡は街から近いにも関わらず、地形や植物を学ぶ上での教材がたくさんある。
羽片を意識すれば、シダ植物も全然違って見えてくるまでの記事で、シダに興味を持った際に摂津峡に行ってみたら、たくさんのシダがあって、1時間程歩くだけれでも、相当の目利きの練習ができた。
そんな中、
シダか迷う形状の葉があった。
矢印で示した箇所に特徴的な形質がある。
矢印の箇所までで軸の付け根の裂片の発生の向き(右か左か?)がかわる。
この形質を頼りにして山と渓谷社から出版されている桶川 修著 大作 晃一著 くらべてわかるシダを開いてみたら、チャセンシダ科のオクタマシダが該当した。
オクタマシダのオクタマは埼玉県の奥多摩のことだろうから、大阪で見れるものなのか?と気になって、検索をしてみたら、オクタマシダ|京都府レッドデータブック2015のページが引っかかった。
近畿レッドデータブックカテゴリーで絶滅危惧種C?
文中にアオガネシダに似ていると記載されていたので、アオガネシダの方を検索してみたら、アオガネシダ|京都府レッドデータブック2015のページが引っかかった。
アオガネシダは絶滅寸前種?
選定理由を読んでみると、
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大阪府高槻市側からは、アオガネシダの立派な標本が残されている
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と記載されているので、摂津峡でアオガネシダを見かけた事に関してはおかしくはない。
何はともあれ、摂津峡は私の自然観察眼を鍛えてくれることは間違いない。
2021年6月21日追記
今回の写真をみた方からチャセンシダのコバノヒノキシダでは?という連絡を頂きました。
連絡があって、コバノヒノキシダを調べてみたけれども、どっちも正しいように見えて、やはりシダ植物の見分けは難しい…