魚粉肥料についてを細かく見てみる3までの記事でカツオを原料とした魚粉肥料についてを見てきた。
水産加工品の残渣を肥料にする限り、石灰問題の回避は難しいというのが前回までの感想。
魚油加工用のイワシ由来のフィッシュミールは油分のみ抽出なので、石灰の含有量は多くないかもしれないが、濃度圧縮して骨由来の石灰の影響が大きくなっていることは間違いない。
こんな魚粉肥料だけれども、
ブラックバスやブルーギルを乾燥し粉末した肥料がある。
外来魚駆除対策事業|滋賀県ホームページのページで魚粉(おそらくホワイトミール)にしているという取り組みを見かけた。
琵琶湖といえば、沿岸にブラックバスやブルーギルの回収ボックスがあり、釣った際に湖にリリースしないでほしいという呼びかけがある。
ボックスを開けてみると、結構な数の魚が入っていたりする。
これらの魚がそのまま乾燥して粉末状になっているならば、リン酸に対しての石灰量は少ないままで有機態窒素が豊富な有機質肥料となる。
ただ、ブラックバスで一つ懸念事項があって、
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タウリンが豊富に含まれているらしい。
タウリンといえば、人体において脂肪の吸収や代謝を促進する要素がある成分になるが、植物にはほとんど含まれていないとされる。
肥料として施肥した場合、植物には影響なさそうだけれども、土壌の微生物に対して何らかの影響があるかもしれない。
タウリンを気にすべきか無視すべきか。
現在の知識では判断できない。