前回の赤いブドウの色素の記事から再び、
momokaphotoさんによる写真ACからの写真
黒大豆の記事に戻る。
丹波の黒大豆の黒い色素の記事中に掲載したダイズのポリフェノールにアンギオテンシンI変換酵素(ACE)阻害活性という機能があると記載されていたので、今回はこの機能に触れてみる。
はじめに酵素名をそのまま検索してみると、下記のような情報を得ることが出来た。
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アンジオテンシン変換酵素とは不活性体であるアンジオテンシンIを、生理活性を持つアンジオテンシンIIに変換する反応を触媒する酵素(プロテアーゼ)である。
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上記の内容でアンジオテンシンがそもそも何であるか?がわからないので、更に検索してみると、
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アンジオテンシンとは、ポリペプチドの1種で、血圧上昇(昇圧)作用を持つ生理活性物質である。(途中省略)アンジオテンシンにはI~IVの4種が存在し、これらのうち、アンジオテンシンII〜IVは心臓の収縮力を高め、細動脈を収縮させることで血圧を上昇させる。なお、アンジオテンシンIには血圧を上昇させる効果は無い。
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詰まるところ、黒大豆や赤ワインに含まれているポリフェノールには血圧の上昇を抑制する効果があるという話になる。
血圧の上昇は生命活動にとって大事な話になりそうだけれども、血圧の上昇を抑制して良いものなのか?が疑問として挙がる。
おそらくこれは、フェニルプロパノイド類が血糖値の上昇を緩やかにするはずの記事で触れた血糖値の緩やかな上昇と同じで、血圧も急激な上昇はよろしくないから、緩やかな上昇にして害を軽減する。
といった意味合いがあるのだろうなと予想する。
そういえば、先日恐竜化石の発掘場所を見に丹波篠山に行った時、丹波で収穫したマメで仕込んだ味噌を購入したけれども、その味噌は黒大豆ではないと言っていて、黒大豆で味噌を作るのは難しいと言ってたな。