愛知県の渥美半島での栽培で渥美半島に訪れた時、
渥美で栽培指導されている方から興味深い話を得た。
山口県のとある地域では、石灰岩が非常に多いので、
栽培中にpHが上がってしまうことが頻繁に発生する。
このような地域では、
石灰の使用をどれだけ気を付けるかで収穫できるか?が決まる。
はじめに石灰の使用目的を確認すると、
栽培前の石灰というのは栽培中に下がってしまったpHを中性にするために利用する。
栽培開始前に使用する石灰は主に消石灰と炭酸石灰で、
どちらも土壌のpHを上げつつ、カルシウムを施肥する形になる。
pHを上げ過ぎたり、カルシウムが過多になるとカリウム(やそれ以外のミネラル)が吸収しにくくなるので注意。
次に冒頭にあった山口県を見てみると、
(株式会社誠文堂新光社 / 年代で見る 日本の地質と地形 11ページより引用)
山口県の大半は秋吉帯に分布し、日本最大のカルストもこの地域にある。
この地域では関東圏で開発された栽培の正攻法は通用しない。
このような正攻法が通用しない地域というのが、
地図を見てある程度あたりを付けることができるかもしれない。
地体構造を知るというのは、
本質へ到達するための重要な知見なのかもしれない。
話しながら、
色分けされた日本地図は強力だなと感じた。