前回、飛騨小坂にある日本一長い溶岩流のところに行ってきた記事を記載した。
巌立峡にある公園から溶岩流により形成された地形の断面が見れる。
この巌立は
日本の川により挟まれている。
そもそも溶岩流だけど、
イラスト:株式会社誠文堂新光社 / 増補版 地層の見方がわかる フィールド図鑑 86ページより抜粋
このイラストでいうところの右上にある地表に現れたマグマが傾斜に従って流れているもので、
巌立峡の巌立は54000年前に御嶽山の噴火の際に流れて固まったものだとされる。
このイラストを見た後に
改めて巌立を見ると違和感を感じる。
それは、
巌立の端が絶壁になっているということ。
御岳山はこの写真でいうところの右側にあり、丸で囲った箇所は溶岩流の先端側となる。
この地図を見ると、絶壁の更に左側に巌立が続いている。
この箇所が
冒頭の巌立の箇所から左側を向いた時に見える景色の矢印の箇所で、
溶岩流により形成された巌立は川の侵食作用によって分断されたらしい。
地質図を見ても、巌立がところどころ分断されていることがわかる。
川が今も巌立を削り続けているので、ここを流れる川には玄武岩由来の鉄やマグネシウムが含まれているはずだ。
※実際にはここの岩石は安山岩(両輝石安山岩)とされる