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oldtakasuさんによる写真ACからの写真


ニンニクを食べたら元気になるという話がある。

糖の代謝にビタミンB1の効率が良くなるとかなんとかで、ニンニクの独特な匂いの成分が関係しているだとか。

匂いの成分である硫化アリルが何故元気に繋がるのか?今までしっくりきていなかったけれども、


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朝倉書店から出版されているビタミン・ミネラルの科学を読んでいたらすんなりと納得できたので、今回はその内容を紹介する。




詳細の話に入る前に2つの物質を見ておく。

一つはビタミンB1だ。


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水溶性ビタミン - 厚生労働省 194ページ目より引用


ビタミンB1はチアミンと呼ばれる物質のことを指し、水溶性ビタミンとして扱われている。

チアミンは糖を分解する際の酵素の補酵素としての働きがある。

糠漬けで豊富に含まれるビタミンB1


ビタミンB1は水溶性である為、人体においてすぐに排出されてしまうため、摂取後に長期間溜めておくことが出来ない。




続いて、


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Ben Mills - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる


ニンニクの匂いの成分であるアリシンはニンニクを刻む等で加工した際に生成される物質で、抗菌・抗カビ作用がある。

アリシン - Wikipedia


チアミンとアリシンが反応すると、


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Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる


アリチアミンというビタミンB1が機能は維持しつつ脂溶性になったような特徴がある。

アリチアミン - Wikipedia


ニンニクの匂い成分によってビタミンB1が長く体内にあることになり、それが長い間糖の代謝をすることが出来るという事になり、ニンニク食べると元気という話に繋がっていったのだろう。


アリシンは元々昆虫等に食害された際の自己防衛の物質として働く反応性高い成分であるが、その反応性の高さがチアミンと結合することで有用なものとなる。

面白いものだ。