ハチミツの美味しさを探る上でインベルターゼが重要であるはずまでの記事でハチミツの味の差の要因について調べている。
前回までの記事の糖については一旦置いといて、
蜜源植物について見ていくことにする。
ミツバチと花で連想すると、真っ先に思い付くのがマメ科の花で、マメ科の花は複雑な構造故、ハチのような昆虫の中でも群を抜いて賢い昆虫でないと蜜にありつけないそうだ。
矢印で示した蕊の下にある花弁を足で下に押し下げる事によって花が開き、
ハチは花の奥に入ることが出来、花蜜を獲得することが出来る。
このような行動が出来る昆虫は非常に少ないが故に、マメ科の植物はハチをポリネーター(花粉媒介者)として選択することが出来るようになったとか。
ハチミツにおいてもマメ科から蜜が良く穫れるという内容を時々見かける。
となるとマメ科から穫れた蜜は美味しい?という話になりがちだけれども、現時点ではマメ科から採蜜したハチミツが美味しいか?は判断出来ない。
最近、至る所でソラマメを育てているところを見かける。
ソラマメはその名の通りマメ科の植物で、
ソラマメの花は想像通り複雑な形状をしている。
注目すべきは花弁の模様で、おそらくこれは蜜標と呼ばれるものであるはずで、昆虫に蜜の位置をわかりやすくするためのものだと考えられている。
相当前のことだから売る覚えだけれども、突然変異で蜜標がなくなった花では虫が全然来なくなったという話をどこかで聞いた。
蜜標は色素だからフラボノイド(ポリフェノール)だとして、ポリフェノール関連で、ハチはポリフェノールを多く含む花に寄り付くという内容もどこかで読んだけれども、出典元を思い出せない。
こういう知見を集めておくと、どこかのタイミングで一気に視界が広がることがあるだろう。