住んでいるところから人とほぼすれ違う事のない道をしばらく歩いた所に立派な藤棚がある。
この藤棚はもうすぐ満開を迎える。
花蜜と花粉に含まれる成分等の記事以降、花の形状とそこに集まる昆虫の動きが気になって時々注意を向けていると、
頭上をクマバチがホバリングしていることを頻繁に見かける。
※クマバチが高いところにいて撮影できないので素材サイトから拝借
クマバチは飛ぶ時の音が大きくてビビるけれども、温厚なハナバチなので安心して見続けていると、
突然、花とは違う方向に向かって飛んでいった。
フジは蜜が多そうなのに花に寄らずに何をしているのだろう?
クマバチが向かった先を見てみたら、
これまた撮影が難しかったのでご想像にお任せするが、藤棚の方に向かって飛んできていた小さなチョウを追いかけ回して、チョウは藤棚から離れていった。
ここでふと思ったことがある。
養蜂家が蜜源の近くに巣箱を置いたとしても、フジのような超が付く程良質であろう蜜源があった場合、他の昆虫と競合が始まるといったことがあるのか?
実は藤棚の近くにヤマツツジの群生があって、そちらにはミツバチがたくさん集まっていて、藤棚ではミツバチをあまり見かけなかった。
※蜜源の量で言えば、圧倒的にフジが多い
花とミツバチの共進化、花の色の記事で、ミツバチは学習していない状態では青と黄の花を認識出来るという話があった。
ミツバチが集まっていたヤマツツジは学習が必要な花で、フジはおそらく比較的学習が必要でない色だと思う。
ミツバチがフジに集まっていないのは、
クマバチに追いやられたのか?
蜜源としてヤマツツジの方が魅力的だったのか?
いろんなことが頭に浮かぶ。
補足
養蜂の本には緑肥のヘアリーベッチ(クサフジ)が良質な蜜源だとされている。
以前、休耕の為にヘアリーベッチを播いた時、花の時期にクマバチがたくさん集まってきて、スズメバチのような翅音だらけで怖かったことがあった。
自分の近くにいるのがクマバチなのかスズメバチなのかよくわからなくなって、ここにスズメバチが居たらやばいなと本気で思った。
追記
クマバチがチョウを追い回している理由はWikipediaに記載があった。