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前回のレンゲ米栽培の田の冬の端の様子の記事で、レンゲを育てている田の端に単子葉の草がこんもりしている箇所があるという内容を記載した。


おそらくだけれども、田の端、特に入水と出水の箇所がある場所の付近に養分が溜まりやすい場所があるのだろう。

しかもこの箇所に溜まりやすい養分は効きのはやい水溶性の成分だろう。


水溶性の成分がおおければ、こんもりした見た目に対して発根量は少ないはず。

植物ホルモンから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う


このこんもりした草を見た時にふと頭に浮かんだ事がある。


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乾土効果について考えるの記事で見た田の端の溝切りだ。

田の端、特に出水の箇所に近い箇所で溝を切ることで水が端に流れやすく田全体が乾きやすくなる事を狙っている。


上の写真を見ての通り、溝切りをしたところは土が固く草が生えにくい。

溝切りの作業工程を考えると、土が固くなるのは簡単に想像出来る。


冒頭の田の端の草がこんもりしやすいことと合わせると、草が生えにくい且つ養分が溜まりやすいということから、田の端の養分が消費されにくいということに繋がる。


ここで更に頭に浮かぶ懸念事項が、


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葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事で触れた内容になるが、田の端に植えたイネは比較的病気にかかりやすくなるということだ。

病気になりやすいというのは必然的に虫による食害も受けやすくなることに繋がるわけで、田の端に虫が寄り付きやすくなるはずだ。


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田の端の弱い株でウンカが勢いをつけて、


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田の中心に攻め入るなんてことに繋がるのではないか?

なんて事を思った。


この内容はかなりの妄想だけど、田の端の養分問題は冬のうちに解決しておくべき内容は間違っていないはず。


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