アジサイの青は花弁にあるアントシアニンとアルミニウムが結合していることで発色すると記載した。
アルミニウムといえば、
アルミニウム障害という注意すべき障害があるぐらい強力な作用を示す物質。
アルミニウム障害は、
アルミニウムイオンの持つ、いろんなものと強力に結合する力が、
体内にある大事なものと結合して無効化してしまうことで起こるもの。
それをわざわざアジサイは、
体内にためて、綺麗な花の色を形成するのに使っている。
生態系において、
ここの特徴というのは何らかの役目を持っていることが多いので、
この青い花弁は、
誰かに対して何かを伝えている様な気がしてならない。
画像 農文協 作物はなぜ有機物・難溶解成分を吸収できるのか? 198ページより引用
土壌に蓄積している有機物のモデルというものがある。
この図を見ると、COOの間にAl、
亀の甲(六角形)の端にAlといった表示がある。
COOはおそらくカルボキシル基から水素イオン(H+)が離れたもののはずで、
図の有機物はアミノ酸を含む有機酸同士が結合したもの
アルミニウムは有機物に丸められることによって、
障害を引き起こす有害なものではなく、
良い土壌を形成する構成要因の一つとなると考えられている。
アルミニウムが有機物と強く結合することによって、有機物の分解を阻害し、
有機物が土壌で長い間存在できる様になるのではないか?と考えられている
となると
鮮明な青い花のアジサイの中にあるアルミニウムは
有機物によって丸められたアルミニウムであるわけだから、
アジサイの青が他の植物にとって住みやすい環境形成の始まりである様に見えてくる。
アジサイやスギナの他に、
アルミニウムに強い植物のことをもっと多く知っていれば、
何かインパクトのある発見がありそうだ。
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