朝食のタンパク源は食後どれくらいで利用可能になるか?の記事で朝食で摂取したタンパクはどれ程の時間で消化され使用可になるか調べてみた。
7時の朝食でタンパクが消化されるのが大体お昼前で、個人的に活動が活発になると思っている時間(10時前後)よりは若干遅めという印象を受けた。
タンパク消化の次にタンパク合成に要する時間を調べたいところだが、この話題には触れずに別の話題に触れることにする。
改めて、柴田重信著 食べる時間でこんなに変わる時間栄養学入門 体内時計が左右する肥満、老化、生活習慣病 - ブルーバックスの本の話題を挙げてみる。
上記の本で印象に残った内容として、脂肪分はどの時間帯に摂取すると有効か?という話題に対して、胆嚢にある胆汁を切り口にして説明している内容がある。
胆汁というのは肝臓で絶えず生成されるアルカリ性の液体で脂肪の消化に関与する。
脂肪の消化に関与する胆汁が絶えず生成されるというのが重要で、睡眠という絶食期間の間でも生成され続けるわけなので、朝食前に胆汁が多く、夕食前に少ない状態となる。
※上記の話は日中に活動する人の話
それ故、朝食時に脂肪分を摂取すると夕食と比較して速やかに消化されることになる。
消化に時間がかかっても消化しきれば問題ないんじゃないの?と思うかもしれないが、夕食後の脂肪の消化期間は睡眠になり活動量が減るわけで、脂肪を消費する機会を失い体内に蓄積される。
この蓄積の量が多い場合は生活習慣病を引き起こす要因となる。
任意の食材をいつ摂取すれば良いのか?を今回のような胆汁の蓄積量から切り込んでいくとわかりやすい。