店頭で一過性の疲労感を軽減するという謳い文句でヒスチジンが配合されているお菓子を見かけたので購入して食べてみた。

とりあえず気になることが、疲労感の軽減で必須アミノ酸のヒスチジンが単体で記載されていたことだ。


生体内でのグリシンの役割等の記事を踏まえ、アミノ酸が脳関門を通過して脳に直接作用するのか?といったことが気になるようになったので、ヒスチジンも似たような効果なのか?調べてみることにした。


調べる前に、ヒスチジンについて触れておく。


Histidin_-_Histidine

NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる


ヒスチジンはイミダゾイル基(上の図では左側の五角形周辺を指す)を持つアミノ酸で、ヒトの栄養学では必須アミノ酸として扱われている。

ヒスチジン - Wikipedia


Histamine

パブリック・ドメイン, リンク


ヒスチジンで真っ先に思いつくのが、アレルギー等の話題で頻繁に挙がるヒスタミンだ。

ヒスタミンはヒスチジンからカルボシル基から合成されるもので、花粉症の話題でヒスタミンの働きを抑えるとアレルギー症状が緩和される等の話題をよく見聞きする。


ヒスタミンと疲労感の緩和へとつながるイメージは沸かないが、とりあえず、ヒスタミンの働きを整理してみる。




ヒスタミンについてWikipediaに記載されている内容を整理すると、ヒスタミンは様々な細胞で合成されている。

働きは大きく2つで、

・ホルモンのような働き

・神経伝達物質として働く

の2つがある。


ホルモンの方は、

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血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などの薬理作用があり、アレルギー反応や炎症の発現に介在物質として働く。

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※ヒスタミン#主な作用 - Wikipedia


神経伝達物質の方は、

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神経組織では神経伝達物質として働き、音や光などの外部刺激および情動、空腹、体温上昇といった内部刺激などによっても放出が促進され、オキシトシン分泌や覚醒状態の維持、食行動の抑制、記憶学習能の修飾など、生理機能を促進する

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※ヒスタミン#主な作用 - Wikipedia


血管拡張あたりで各細胞にエネルギーを運搬するといった話で無理やり進めれば疲労感の緩和につながるかもしれないけれども、この話題では機能性食品として売り出す売り文句としては弱い。


ヒスチジンと疲労感で検索をしてみたら、興味深い話題が見つかったのでそれについて触れてみたいが、長くなるので今回の記事はここまでにしておく。


-続く-