疲労感を緩和する機能性食品でヒスチジン配合を謳っていたの記事で、疲労感の緩和を謳った機能性食品があることを触れた。
ヒスチジンが疲労感の緩和の有効成分なのだけれども、ヒスチジン単体で生じるヒスタミンから疲労感の緩和についてのイメージに繋がらない。
というわけで、ヒスチジンについて改めて検索をしてみることにした。
ヒスチジンと疲労感で検索をしてみたところ、ヤクルト社のヘルシストというサイトのトピックで、現代の「疲れ」の原因の話題があったので読んでみた。
梶本修身 PDFで慢性疲労症候群(肉体的な疲労とデスクワークによる疲労)についての話題がある。
運動に限らず、デスクワークにおいても、細胞は大量に酸素を消費し活性酸素が発生する。
その活性酸素が細胞を傷付け、細胞から老廃物が生成され、それが疲労因子(FF)となり脳への疲労のシグナルとなる。
文中では自律神経中枢系の活性酸素が疲労感の犯人と表現している。
この自律神経中枢系で作用する抗酸化作用の物質があれば、疲労感は緩和されるという発想のもと、発見された物質としてイミダペプチドというものがある。
イミダペプチドはイミダゾイル基を持つアミノ酸ことヒスチジンから合成されるというわけで、ヒスチジンが疲労感の緩和の話題に繋がっていく。
イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)はヒスチジンともう一つのアミノ酸が結合したジペプチドの総称で、カルノシンなどがある。
※ペプチドが複数のアミノ酸が結合したものを指し、ペプチドの前のジは2個という意味があるので、ジペプチドで2つのアミノ酸の結合という意味になる
Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる
カルノシンは
NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる
ヒスチジンと
パブリック・ドメイン, リンク
β-アラニンによって合成される。
どちらのアミノ酸も脳関門を通過するという記述があった。
カルノシンを摂取後にヒスチジンとβ-アラニンに分解され、必要となる組織に運搬され再合成される。
ちなみにイミダペプチドは鳥類の胸肉に多いそうだ。