春の七草がゆの話になって、ホトケノザが庭に生えているから採って食べようという話題になった。
この話題に対して、春の七草のホトケノザは
今の時期によく見かける濃いピンク色の花を咲かせるシソ科のホトケノザではなく、
このような形をした黄色い花を咲かせるキク科のコオニタビラコを指すので注意が必要だと伝えた。
ここでふと気になったのだけれども、前者の濃いピンク色の花を咲かせるホトケノザを誤って食してしまった場合、人体に対して何らかの影響があるのか?
早速検索をしてみたら、熊本大学の薬学部のサイトで
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『ホトケノザ 蓮華座にすわる 花5輪 毒草であり 薬草であり』(河童)
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という記述を見かけた。
毒草であり、薬草であるということは、ホトケノザには少量であれば薬効を示し、大量に摂取すると中毒を引き起こす成分が含まれていることになる。
早速調べてみたら、ホトケノザにはイリドイド配糖体と呼ばれる物質が含まれているそうだ。
※イリドイド配糖体の名称の記載は無い
ホトケノザのイリドイド配糖体の構造解析 - 日本薬学会第139年会
ホトケノザに含まれるイリドイド配糖体にどのような薬効があるかはわからないが、春の七草がゆ程度の量であれば気にしなくて良いかもしれない。